なにわバタフライ / パルコ劇場
作・演出 三谷幸喜
出演 戸田恵子
(概要)
浪速の名女優、ミヤコ蝶々をモチーフに、三谷幸喜が、初の一人芝居書き下ろし!
今年初の観劇は、三谷さんの新作、なにわバタフライでした。
一人芝居で、120分。戸田さん、出ずっぱりです。すごい。普通は一人芝居だともうちょっと短いのに、さすが三谷さん(笑)
三谷さんの芝居は群像劇というか、相手とのやりとりが最高に面白い、と思っているところがあるので、今回は、一人芝居ってことで、どんなんかなあと思ってました。
いやなにどうして、いろんな工夫がしてあって、一人だけど一人じゃないって感じで、面白かったです。
特に、音楽演奏と小道具と照明の使い方が絶妙で、それが、芝居の相手になっていて、こちら側(観客)の想像力でちゃんと補えるつくりになってたところが、私は良かったと思います。
独り言ではなくて、取材の記者に自分の半生を語るというシチュエーションで進んでいくのでそんなに違和感もないし。
ミヤコ蝶々さんをモチーフにしている、というのは知っていたので、一度も女優の名前は出てこなかったけど、蝶々さんなんだなと思ってみていました。
お父ちゃんがどんどんちっちゃくなっていっちゃうところや、壁掛けカレンダーが着物の帯になっちゃったり、どでかい座布団が師匠の大きさを表してたり、姿見が病院のベッドに見えたり。
人の想像力は無限だよなあ。
気が強くて、しっかりしてて、芸に厳しくて、一人でも生きていける、強い女。
でも本当は、臆病で傷つくのが怖くて、傷つけられる前に逃げ出しているだけだっていうところは、ベタベタなんだけど、もう使い古されているんだけど、でもやっぱり、ぐっと来たなあ。
あれは、三十路以上の女にはぐさっとくるに違いない。(笑)
男運はないけど、仕事だけはどんなときもやってきたんだってところとか。
戸田さんが、透明感があって、でも地に着いてて、そして笑わせたり、泣かせたり、怒ったり、困ったり、子どもになったり、変幻していくさまがとっても素敵でした。
着物の佇まいもとても似合っていて、日本人っていいなーと妙なところで感心したり。
ミヤコ蝶々さんは、関西芸人さんなので、笑いの質はほんとは違うのかもしれないけども、生き方そのものに共感できる点があって、そっちに重きを置いて描かれていたのが良かったです。
でも、これ、大阪の方が観ると、物足りないのかしら?と思ったりもしましたけど、完成度は高い芝居だったなと思いました。
三谷さんの開演前のアナウンスが2回あり、小技を利かせてます。くすくす笑いを誘って、観客をほぐしているなあと思いました。
細かいところまで凝って作られていて、そういう裏方の仕事も芝居を面白くする要素だなと思ったり。



Comments
TBありがとうございます。今年も楽しく観劇しましょう(^_^)
戸田さんの蝶々、三谷さんのホン、細かい部分までチクチクと突いてくる笑いとジンワリ沁みてくる人情芝居に、すっかり魅了されました。生演奏もほんわりとしたいい雰囲気を作っていましたね。機会があればもう一度…と思っています。
開演前のアナウンス、面白かったですね。丁度上手前方の非常灯に一番近い席だったので、三谷さんのアナウンスとともに蝶々仕様の非常灯が点いた時には爆笑してしまいました。
Posted by: 優 | January 06, 2005 at 06:59 PM
優さん、こんばんは、今年もどうぞよろしくお願いします。
チケットがもうちょっと取りやすければ三谷芝居は最高だと思いますね。(笑)
あの非常灯は私も爆笑しちゃいました。
あの細かい演出には感激しました。
Posted by: 舞 | January 07, 2005 at 01:31 AM
TBありがとうござました&こちらもTBさせていただきました。
終盤になって何か変わったかな~と他の方のblogを色々覗いていたところ、男性陣の想定配役、三谷さんは「初日限定なのでネットに書かないで」と希望されていたとのこと。
しかも私が書いていたものは、「ぼん」と「ボクちゃん」が逆だったそうです。
私は3日目観劇だったので、初日に行った友人に聞いて&他の方のblogで裏取って書いたつもりだったのですが。。。
楽日まで2週間あるので、取り急ぎ自分の書き込みからは消しておきますが、念のためコメント入れさせていただきました。
+++
今回は現実のドロドロした部分は削ぎ落とされているのでしょうけど、その分クセがなくて色々といじりやすい脚本のような気がするので、他の女優さんによるバリエーションで見られたら、面白そうな気がします。
Posted by: Chieee | January 10, 2005 at 10:35 PM
Chieeeさん、こんばんは。
コメント&TBありがとうございました。
いろんな女優さんによるバリエーション、観てみたいですね!
また感じが違って、面白いような気がします。松下由樹さんとか観てみたいなあ。なんて思いました。
Posted by: 舞 | January 12, 2005 at 02:06 AM